親愛なる後輩諸君へ

日本音楽コンクール第1次予選が終わりました。いつの間にやら審査をする立場になって色々と見えてくることも増えてきました。
全くの私見ではありますが、コンクール審査の現場は、想像以上に、若き歌手達への愛情と教育的配慮に溢れています(笑)
特に新聞社や国営放送、劇場などが主催のコンクールは、別にイヴェントで儲けを出そうとしているわけではないので、純粋に若き歌手たちを後押ししようと努めているように感じます。
予選落ちしたり、入賞を逃したりすると、自分の人格ごと全否定された気持ちになってヘコみます。…ものすごく良くわかります。私もそうです。
しかしそこで自分に何が足りなかったのかを冷静に分析する力と前向きに解決する気持ちがあれば、演奏は必ず向上して、より多くの人に感動を届けられるようになると思います。
親愛なる後輩諸君。正直に言って、歌でメシを食っていくのは結構しんどいです。でも好きなことで生きている充実感はあります。
あ、職業歌手として生きてゆくなら、自分の好きな仕事だけってわけにもいかないか(笑)自分のやりたいことと、他者が自分に求めるものの擦り合わせが大事なのかも。
頑張りましょう!全力で応援しています! (Miroku)

日本音コン:声楽部門 第2予選へ20人 – 毎日新聞

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