ヘンデル『シッラ』
佐川吉男音楽賞《奨励賞》

ヘンデル『シッラ』<br>佐川吉男音楽賞《奨励賞》

昨秋演出したヘンデル『シッラ』が、この度、佐川吉男音楽賞《奨励賞》を受賞しました✨
ご覧くださった皆様、キャスト、スタッフ、全ての関係者の皆様に心から感謝申し上げます。
映像はNHKオンデマンドでご覧頂けます。
https://www.nhk-ondemand.jp/goods/G2022125193SA000/
贈賞理由がまたありがたくてね。学生時代からお世話になっている友好さんの衣装が好評でめっちゃ嬉しい!
今後もジャンジャン、楽しい舞台を作ってゆきたいと思います。

以下、贈賞理由です;

奨励賞 贈賞理由
神奈川県立音楽堂
音楽堂室内オペラ・プロジェクト第5弾
バロックオペラ ヘンデル作曲「シッラ」(2022年10月29日・30日 神奈川県立音楽堂)
イタリアからファビオ・ビオンディ率いるエウローパ・ガランテを招いて上演した「シッラ」は、バロック・オペラの優れた公演が複数続いた 2022 年日本の音楽界の中で、際立って見事な成果を挙げた。
古楽アンサンブル「エウローパ・ガランテ」の素朴で柔らかい響きは耳に心地よく、ソニア・プリナ (シッラ)、ヒラリー・サマーズ(クラウディオ)、スンへ・イム(メテッラ)ほか練達の歌手たちの爽快なコロラトゥーラをはじめとする舌を巻くばかりに巧みな超絶技巧の歌唱が劇内容を深め、様式感をおさえたビオンディの格調高い指揮のもと、完成度の高いバロック・オペラの世界を堪能させた。
彌勤忠史による歌舞伎調の演出は、装飾音の多いバロック音楽にしっくりとなじんで違和感がない。西洋人にも無理なく着こなせるよう作られた歌舞伎風の衣裳(友好まり子)を着て、歌手たちが生き生きとした演技をみせた。日本の伝統的感覚を採り入れた演出として世界に発信してほしいプロダクションだ。優れた海外古楽団体の招聘として大変時宜にかなったものであった。

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