今回の「リナルド」公演が個人的にとても感慨深かったのは、私の公的なオペラ・デビューがサントリーホールオペラだったから、ということもある。
大学を卒業した翌年、ロッシーニ「オテロ」出演の機会を頂けたのだけど、当時サントリーホール オペラアカデミーの“みそっかす”だった私の出演が決まった時には、チラシやらポスターはすでに世に出回っていて、ルーチョという固有名詞を持つ役だったにも関わらず、私だけ「他」という記載になってしまった💦
若い歌手にしてみれば、どんな端役であろうと、ポスターに名前が載れば、とても励みになるじゃん?自分ひとりだけ名無し、ってのはやっぱり残念だったな。
[サントリーホール10周年記念公演:サントリーホール オペラコンサート・シリーズ 1996 ホール・オペラ ロッシーニ:オテロ] サントリーホール 公演アーカイブ
https://www.suntory.co.jp/suntoryhall/archive/det.html?data_id=5904
だけど今回はタイトルロールだったから、名前をすっ飛ばされることもないもんね😆ちょっと遡上した鮭の気持ち。それなりに大きくなって帰ってきた。
「オテロ」はサントリーホール開館10周年記念公演、「リナルド」は濱田先生のサントリー音楽賞受賞記念公演。どちらもめでたい記念公演ってのが、なんか嬉しい✨
またサントリーホールでオペラできたらいいな〜。